一級建築士【環境・設備】ひっかけ問題○×クイズ39選|実戦形式で正誤判定力を鍛える
一級建築士 学科Ⅱ(環境・設備)の正誤判定トレーニングです。伝熱・湿気・音・光・空調・給排水・電気まで、単位と物理量の対応関係を正確に押さえる練習として○×形式で39問収録しました。答えを隠しながら、まず自分で正誤を判定してから解説を確認してください。
Q1. 熱伝導率が小さい材料ほど、一般に熱を伝えにくい。
A. 正しい — 断熱材は熱伝導率が小さいものが一般に有利。
Q2. 熱抵抗は、熱伝導率が大きいほど大きくなる。
A. 誤り — 単純な均質層では熱抵抗は厚さ÷熱伝導率。
Q3. 壁体の厚さを増すと、他条件が同じなら熱抵抗は大きくなる。
A. 正しい — 熱の通りにくさが増す。
Q4. 熱貫流率は、小さいほど断熱性能上有利である。
A. 正しい — 単位温度差当たりの熱移動量を表す。
Q5. 表面熱伝達率は、材料内部の熱伝導率そのものである。
A. 誤り — 表面と空気等との間の熱移動を扱う係数で、材料の熱伝導率とは別。
Q6. 冬期の日射取得は、南面で得やすい。
A. 正しい — 太陽高度との関係から南面の日射利用が基本。
Q7. 夏期の日射遮蔽では、水平庇は南面で有効に働きやすい。
A. 正しい — 高い太陽高度の遮蔽に適する。
Q8. 東西面の日射遮蔽に水平庇だけを用いれば、低い朝夕の太陽を常に十分遮れる。
A. 誤り — 東西面では低い太陽高度への対応が難しく、垂直ルーバー等も検討する。
Q9. 湿度が高いほど、一般に同じ気温でも蒸発による人体の放熱が進みやすい。
A. 誤り — 湿度が高いと汗の蒸発が抑制されやすい。
Q10. 平均放射温度は、人体を取り囲む周囲表面の放射環境と関係する。
A. 正しい — 室温だけでなく放射環境が体感に影響する。
Q11. 気流速度が大きくなると、条件によっては人体の対流・蒸発による放熱が増える。
A. 正しい — 夏期には気流による体感改善につながる場合がある。
Q12. 露点温度は、空気中の水蒸気量が変わらなくても気圧だけで自由に決まる。
A. 誤り — 水蒸気量・水蒸気分圧と密接に関係する。
Q13. 結露は、表面温度が空気の露点温度を下回ると生じやすい。
A. 正しい — 表面結露の基本判定。
Q14. 防露では、室内側表面温度を露点温度以上に保つことが重要である。
A. 正しい — 断熱・気密・換気等を総合的に検討する。
Q15. 音の周波数が高いほど、必ず音圧レベルが大きい。
A. 誤り — 周波数と音圧レベルは別の物理量。
Q16. デシベルは、音の物理量を対数尺度で表すために用いられる。
A. 正しい — 騒音評価で頻出する。
Q17. 一般に、壁の質量を増すと単純な単層壁の遮音性能が向上する方向に働く。
A. 正しい — 質量則の考え方。ただし共振・コインシデンス等もある。
Q18. 吸音率が高い材料は、音を多く反射する材料である。
A. 誤り — 吸音率が高いほど入射音のエネルギーを吸収する割合が大きい。
Q19. 残響時間は、室内の音響的な響きの長さを評価する指標である。
A. 正しい — 吸音面積や室容積等と関係する。
Q20. 残響時間が長すぎると、講演などの明瞭度が低下することがある。
A. 正しい — 反射音が重なり、音声明瞭度を損なう場合がある。
Q21. 照度は、単位面積当たりに入射する光束で表す。
A. 正しい — 単位はlx。
Q22. 光束の単位はcdである。
A. 誤り — 光束はlm、光度はcd。
Q23. 色温度が高い光は、一般に青白く感じられる方向になる。
A. 正しい — 低色温度は暖色、高色温度は寒色寄り。
Q24. 演色性は、光源による物体色の見え方に関係する。
A. 正しい — Raなどの指標が使われる。
Q25. LEDは、一般に白熱電球より発光効率が低い。
A. 誤り — 一般にLEDの発光効率は白熱電球より高い。
Q26. 空調負荷では、外皮負荷だけでなく内部発熱も考慮する。
A. 正しい — 人体・照明・機器等が内部発熱源。
Q27. COPは、冷暖房能力と消費電力の比として扱われる代表的な効率指標である。
A. 正しい — 値が大きいほど同じ電力で大きな能力を得る方向。
Q28. 熱源機の定格COPが高ければ、年間エネルギー消費量も必ず最小になる。
A. 誤り — 負荷、部分負荷特性、運転時間、制御等も影響する。
Q29. VAV方式では、空調負荷に応じて給気風量を変化させる。
A. 正しい — Variable Air Volume。
Q30. CAV方式では、一般に給気風量を一定とし、温度等で負荷に対応する。
A. 正しい — Constant Air Volume。
Q31. 全熱交換器は、顕熱だけを交換する装置である。
A. 誤り — 顕熱と潜熱の両方を交換する方式がある。
Q32. 熱交換換気では、排気の熱を利用して外気負荷を低減できる場合がある。
A. 正しい — 冬期・夏期とも省エネルギーに寄与する場合がある。
Q33. 給水設備では、水圧だけでなく必要水量・同時使用率等を考える。
A. 正しい — ピーク負荷を考慮する。
Q34. トラップは、排水管内の臭気や害虫等が室内へ侵入するのを防ぐ目的で設ける。
A. 正しい — 封水が基本的な役割。
Q35. 通気管は、トラップの封水を保護するために設けられる。
A. 正しい — 排水時の圧力変動を緩和する。
Q36. ポンプの揚程は、建物高さだけで決まり、配管抵抗は無関係である。
A. 誤り — 静水頭と摩擦・局部抵抗等を考慮する。
Q37. 受変電設備では、需要電力等に応じて容量を計画する。
A. 正しい — 変圧器容量等は負荷特性を踏まえる。
Q38. 非常用照明は、平常時の意匠照明だけを目的とする。
A. 誤り — 火災等の非常時の避難安全確保に関係する。
Q39. 環境設備問題では、単位と『何を基準にした量か』を確認すると誤答を減らせる。
A. 正しい — W/m²K、lx、dB、Pa、m³/h等を意識する。
まとめ
環境・設備分野のひっかけは、似た単位・似た物理量の取り違え(光束lmと光度cd、熱伝導率と熱貫流率など)や、「〜だけで決まる」という因果関係の単純化に多く潜んでいます。単位をセットで覚えることが最大の対策です。
本記事は学習用の練習問題であり、公式過去問の転載ではありません。試験の出題形式・傾向は年度により変わるため、最新の公式情報も併せて確認してください。
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