基本情報技術者 合格攻略②|情報セキュリティ+マネジメント・ストラテジ系【暗号化・サイバー攻撃・EVM・財務】
基本情報技術者対策の第2回です。科目A最重要の情報セキュリティと、マネジメント・ストラテジ系(プロジェクト管理・経営戦略・法務・財務)を扱います。
暗号化技術
- 共通鍵暗号(AESなど):暗号化と復号に同じ鍵を使う。高速だが鍵配送問題がある。
- 公開鍵暗号(RSAなど):公開鍵で暗号化し、対になる秘密鍵で復号する。
ディジタル署名(改ざん検知・本人認証):送信者は平文のハッシュ値を「送信者の秘密鍵」で暗号化して署名とする。受信者は署名を「送信者の公開鍵」で復号し、受信平文から生成したハッシュ値と一致するか比較する。
主要なサイバー攻撃手法
| 攻撃 | 手口 | 対策 |
|---|---|---|
| SQLインジェクション | 入力フォームに不正なSQL文を注入しDBを不正操作 | プレースホルダ(バインド機構) |
| XSS | Webページに悪意あるスクリプトを埋め込みCookie窃取等 | サニタイジング(エスケープ処理) |
| CSRF | 被害者のブラウザ経由でログイン済みサイトへ意図しないリクエスト送信 | トークン照合 |
| ランサムウェア | データを勝手に暗号化し身代金を要求 | オフラインバックアップ |
プロジェクト・サービスマネジメント
アローダイアグラム(PERT)とクリティカルパス:所要日数が最長となる経路がクリティカルパス(余裕日数が0の経路)。最早結合点時刻(前工程の終了予定の最大値)と最遅結合点時刻(後工程の開始限界の最小値)を求める。
EVM(Earned Value Management):PV(予算計画値)、EV(出来高実績値)、AC(実際にかかったコスト)。コスト効率指数CPI=EV/AC(1.0未満はコスト超過)。スケジュール効率指数SPI=EV/PV(1.0未満は進捗遅延)。
ITIL・サービスマネジメント:インシデント管理(サービスの中断時間を最小限に抑え迅速に復旧、応急処置)。問題管理(インシデントの根本原因を究明し再発防止策を策定、恒久対応)。SLA(サービスの提供範囲や品質水準を明文化した合意書)。
経営戦略フレームワーク
- SWOT分析:強み・弱み・機会・脅威
- 3C分析:Customer(市場・顧客)、Competitor(競合)、Company(自社)
- BSC(バランスト・スコアカード):「財務」「顧客」「内部ビジネスプロセス」「学習と成長」の4視点
- パレート図(ABC分析):累積構成比率をもとに重要品目をランク付けする分析法
財務・会計指標
損益計算書:売上高-変動費-固定費=営業利益。限界利益=売上高-変動費。
損益分岐点売上高:固定費÷(1-(変動費/売上高))=固定費÷限界利益率
法務・コンプライアンス
著作権法:プログラムコード自体は保護されるが、プログラミング言語・規約(プロトコル)・アルゴリズムは保護対象外。
労働者派遣と請負の違い:派遣は指揮命令権が「派遣先」にある。請負は指揮命令権が「請負元(受託企業)」にある。派遣先が直接指示を出すと偽装請負(違法)。
実戦演習
【問題】PV=100万円、EV=80万円、AC=90万円のプロジェクトの状態として正しいものは?
正解:SPI=EV/PV=80/100=0.8(1.0未満のため進捗遅延)。CPI=EV/AC=80/90≒0.89(1.0未満のためコスト超過)。進捗は遅れ、コストも超過している状態と判断できる。
理解を深める補足解説
情報セキュリティの3要素(CIA)
- 機密性(Confidentiality):許可された人だけが情報にアクセスできること
- 完全性(Integrity):情報が正確で、改ざんされていないこと
- 可用性(Availability):必要なときに情報やシステムを使えること
試験では、具体的な事故や対策を示して「どの要素に関わるか」を問う形で出題されます。
ディジタル証明書とPKI
公開鍵暗号では、公開鍵が本当にその持ち主のものかを確認する仕組みが必要です。認証局(CA)が、公開鍵と持ち主の対応を証明するディジタル証明書を発行し、これを利用する基盤をPKI(公開鍵基盤)といいます。Webサイトの通信を暗号化するTLSでも使われています。
ハッシュ関数の性質
ハッシュ関数は、任意の長さのデータから固定長の値(ハッシュ値)を作る関数で、同じ入力からは必ず同じ出力が得られ、出力から元のデータを復元することは困難です。ディジタル署名やパスワードの保管に利用されます。
確認問題(○×)
- ディジタル署名では、送信者が自分の秘密鍵でハッシュ値を暗号化して署名を作成する。
- 共通鍵暗号方式には、鍵の配送問題がない。
- SQLインジェクションへの対策として、プレースホルダの利用が有効である。
- 可用性とは、情報が改ざんされていないことをいう。
- CPI(コスト効率指数)が1.0未満のとき、プロジェクトはコスト超過の状態である。
答えと解説
- ○:受信者は送信者の公開鍵で署名を検証します。
- ×:暗号化と復号に同じ鍵を使うため、鍵を安全に相手に渡す方法が課題になります。
- ○:入力値をSQL文の一部として解釈させないための基本的な対策です。
- ×:改ざんされていないことは「完全性」です。可用性は必要なときに使えることです。
- ○:CPI=EV÷ACで、1.0未満は出来高に対して実コストが大きいことを示します。
続きは 基本情報技術者 合格攻略③|科目B擬似言語 で、基礎構文と頻出の5大アルゴリズムパターンを解説しています。
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