二級建築士 学科試験対策④|建築施工完全攻略【躯体工事数値基準・仕上げ工事・ひっかけ選択肢】
二級建築士学科試験の第4科目「建築施工」をまとめます。施工管理の用語、地盤・躯体・仕上げ工事の数値基準、そして過去問で繰り返し出題される「ひっかけ選択肢」の正誤判定パターンが得点源です。
1. 施工計画・現場管理
- 監理技術者:特定建設業者が元請で、指定下請代金合計4,500万円(建築一式は7,000万円)以上を施工する場合に専任配置
- 主任技術者:それ以外の下請・元請工事で配置
- クリティカルパス:工事開始~終了で最も時間の掛かる経路。トータルフロートがゼロの作業の連なり
作業主任者の選任基準
- 足場の組立て・解体:つり足場または高さ5m以上の構造足場
- 型枠支保工の組立て・解体:支柱の高さ3.5m以上
- 木造建築物の組立て:軒高5m以上
- 地山の掘削:掘削面の高さ2m以上
ベンチマーク:移動のおそれのない構造物に2箇所以上設置し相互の整合を確認する(1箇所のみは誤り)。
2. 地盤調査・土工事
- 標準貫入試験:質量63.5kgのハンマーを76cm自由落下させ、サンプラーを30cm打ち込むのに要する打撃回数(N値)
- スウェーデン式サウンディング(SWS)試験:戸建て木造住宅で多用。荷重を載せロッドを回転貫入
- 砂質土は粘着力がなく崩落しやすいため、掘削勾配は粘性土よりも緩くする(逆は誤り)
3. 鉄筋・型枠工事
- 重ね継手長さ:径の異なる鉄筋の継手長さは細い方の鉄筋の呼び名を基準とする
- ガス圧接のふくらみ:直径1.4倍以上、長さ1.2倍以上。偏心量は鉄筋径の1/5以下
- 鉄筋のあき:25mm、粗骨材最大寸法の1.25倍、呼び名の1.5倍のうち最も大きい数値以上
- 型枠の存置期間:基礎・梁側・柱・壁は圧縮強度5N/mm²以上。スラブ下・梁下(底型枠)は設計基準強度の100%以上発現するまで取り外し不可
- 主筋の継手は応力の小さい箇所に設け、同一箇所に集中させず千鳥に配置する
4. コンクリート工事
受入れ検査基準
| 項目 | 基準値 |
|---|---|
| スランプ | 許容差±2.5cm(設定8~18cmの場合) |
| 空気量 | 4.5%(許容差±1.5%) |
| 塩化物量 | 0.30kg/m³以下 |
| コンクリート温度 | 荷卸し時で10℃~35℃ |
運搬時間限度(練混ぜ~打込み終了):外気温25℃未満は120分以内、25℃以上は90分以内。
打継ぎ位置:梁・スラブはせん断力が最小のスパン中央付近に鉛直に設ける(端部は誤り)。柱・壁はスラブまたは梁の上端面に水平に設ける。
5. 鉄骨工事
- 高力ボルトの施工手順:①仮ボルト締め(全ボルト数の1/3かつ2本以上) ②本締め ③群の中心から外側へ向かって締め付け(外側から中心は誤り)
- 摩擦面処理:黒皮・浮き錆・油を除去し赤錆状態またはブラスト処理(鏡面研磨は摩擦係数が激減するため不可)
- スタッド溶接の検査:1ロット(100本または1日作業分)から1本(または1%)を抜き取り、30度まで曲げて溶接部を確認
6. 防水・仕上げ工事
| 工法 | 要点 |
|---|---|
| アスファルト防水 | 溶融アスファルト(220~270℃)で積層貼り。平場の重ね幅100mm以上、立上がり積層高さ250mm以上 |
| シート防水 | 加硫ゴム系接着接合75mm以上、塩ビ系熱風融着40mm以上 |
| 塗膜防水 | ウレタンは2~3回塗り重ね、塗膜厚2~3mm確保 |
- モルタル塗り:1回の塗り厚限度は壁6mm以下・床10mm以下。下塗り後は1週間以上(冬季10日以上)放置してから中塗り(生乾きでの塗り重ねは誤り)
- タイル圧着張り:密着張りのオープンタイムは30分以内
- 塗装工事の中止基準:気温5℃未満、相対湿度85%以上、結露・降雨・降雪・強風時は作業中止
7. ひっかけ選択肢 正誤判定リスト
- 「ベンチマークは敷地外の電柱1箇所にのみ設置」→誤(2箇所以上必要)
- 「砂質土の掘削勾配を粘性土より急にした」→誤(緩くする)
- 「D19とD22の継手長さを太い方基準で計算」→誤(細い方基準)
- 「スラブ下支柱を強度85%で取り外した」→誤(100%以上必要)
- 「梁の打継ぎ面をスパン端部に設けた」→誤(中央付近が正しい)
- 「摩擦面をディスクグラインダーで鏡面研磨した」→誤(赤錆状態またはブラスト処理が正しい)
- 「高力ボルトを外側から中心に向かって締め付けた」→誤(中心から外側が正しい)
- 「梁の側型枠を圧縮強度5N/mm²到達で取り外した」→正
- 「ガス圧接のふくらみは直径1.4倍以上・長さ1.2倍以上」→正
- 「エンドタブは溶接欠陥を母材外に逃がすために設ける」→正
学習のポイント
- 施工は「数値の丸暗記」より「なぜその基準があるのか(強度発現・応力集中回避等)」を理解すると誤答選択肢を見抜きやすい
- ひっかけパターンは「基準を緩める方向」「順序を逆にする」の2パターンが大半を占める
※本記事は資格学習の要点整理を目的とした個人メモです。最新の法令内容は必ず公式情報でご確認ください。
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