高校受験 最強攻略ガイド【国語編】漢字・語彙・文法・古文・漢文・読解の型 徹底攻略
高校受験「最強攻略ガイド」国語編です。入試で狙われるのは単純な読み書きよりも、似た音・似た訓を持つ漢字の使い分けや、意味がずれやすい古文単語です。丸暗記ではなく、それぞれの言葉が持つ意味の核を理解すると迷わなくなります。
漢字・語彙の徹底攻略
「あつい」は、暑い(気温について使う)、熱い(物の温度や感情の高まりについて使う)、厚い(物の厚みや人情の深さについて使う)の3つに分かれます。「はかる」は、計る(時間や数量を計測する)、測る(長さや面積、速さを計測する)、量る(重さや体積を計測する)、図る(計画する、企てる)、諮る(人に意見を求め相談する)の5つがあり、それぞれ対象となる名詞とセットで覚えると区別しやすくなります。「おさめる」は、収める(成果や利益を得る)、納める(税金や品物を渡す)、治める(国や混乱をしずめる)、修める(学問や行いを身につける)の4つです。「うつす」は、写す(文字や絵を書き写す)、映す(光や影、映像を反射させる)、移す(場所や時間を変える)の3つです。「つとめる」は、努める(努力する)、務める(役目を果たす)、勤める(仕事に従事する)の3つに分かれます。
同音異義語では、「感心・関心・歓心」の区別も頻出です。感心は立派だと思う気持ち、関心は物事への興味、歓心は人の気に入られることを意味します。「対象・対照・対称」では、対象は行為の向けられる目標、対照は比べて違いを示すこと、対称はつり合いがとれていることを意味します。「保証・保障・補償」では、保証は間違いないと請け合うこと、保障は地位や安全を守ること、補償は与えた損害を金銭などで埋め合わせることを意味します。
四字熟語やことわざは、意味だけでなく成り立ちや正しい使い方まで押さえておくことが記述問題への対応力になります。温故知新は、昔のことを研究しそこから新しい知識や見解を得るという意味です。一朝一夕は、わずかな期間という意味で、多くは打ち消しを伴い「一朝一夕にはできない」という形で使われます。竜頭蛇尾は、初めは勢いが盛んだが終わりは振るわないことを意味します。一石二鳥は、一つの行動で二つの利益を得ることを意味します。「情けは人のためならず」は、人に親切にすれば巡り巡って自分に返ってくるという意味であり、「人のためにならない」という誤読が非常に多いため注意が必要です。「猿も木から落ちる」は、どんな名人でも失敗することがあるという意味です。
部首は意味を表す部分に注目すると覚えやすくなります。「氵(さんずい)」は水に関係する漢字に使われ、「扌(てへん)」は手の動作に関係する漢字に使われます。筆順の原則は、上から下へ、左から右へ、横画が先という基本があり、「田」のように縦画が先になる例外もあることを押さえておきましょう。
文法の徹底攻略
品詞を見分ける際は、まず活用するかしないかを確認します。活用するものは動詞・形容詞・形容動詞・助動詞で、活用しないものはそれ以外です。次に単独で意味を持つ自立語か、他の語に付属する付属語かを確認し、最後に主語になれるかどうかで体言(名詞)かどうかを判断します。
助詞「の」の識別は非常に頻出です。「が」に置き換えられるものは主格で、例えば「私の読んだ本」は「私が読んだ本」に置き換えられます。「体言+の+体言」の形で連体修飾格を表すものは、例えば「私の本」のような形です。「もの」や「こと」に置き換えられるものは体言の代用で、例えば「赤いのが欲しい」は「赤いものが欲しい」に置き換えられます。「〜だの〜だの」という形は並立の関係を表します。
助動詞「れる・られる」には4つの用法があります。受身は「(他から)〜される」と言い換えられるもの、可能は「〜することができる」と言い換えられるもの、自発は「自然に〜する」という意味で思われる・しのばれるなど感情や知覚を表す動詞に多く見られるもの、尊敬は「お〜になる」と言い換えられ主語が目上の人であるものです。文脈から判断する練習を積むことが重要です。
「そうだ」には伝聞と様態の2つの意味があります。伝聞の「そうだ」は「〜という話だ」という意味で終止形に接続し、例えば「雨が降るそうだ」のように使います。様態の「そうだ」は「〜のように見える」という意味で連用形や語幹に接続し、例えば「雨が降りそうだ」のように使います。「ようだ」は推定や比況を表し、「〜らしい」「〜のように」という意味で連体形に接続します。
敬語には尊敬語・謙譲語・丁寧語の3種類があります。尊敬語は相手の動作を高める表現で、いらっしゃる、召し上がる、おっしゃるなどがあります。謙譲語は自分の動作をへりくだる表現で、伺う、申し上げる、拝見するなどがあります。丁寧語は「です・ます」など丁寧に述べる表現です。自分の動作に尊敬語を重ねて使ってしまう二重敬語の誤りにも注意が必要で、例えば「おっしゃられる」は誤用とされることが多い表現です。
古文の徹底攻略
古文単語は、現代語と意味がずれるものが特に頻出です。「をかし」は趣がある、風情がある、こっけいだという意味で、しみじみとした趣を表す「あはれ」との対比で問われることが多い単語です。「いと」はとてもという程度を強調する語です。「つきづきし」は似つかわしい、ふさわしいという意味です。「ののしる」は大声で騒ぐという意味で、現代語の「非難する」という意味ではない点が頻出の引っかけです。「うつくし」はかわいらしいという意味で、現代語の「美しい」に近い意味を持つのはむしろ「うるはし」という別の単語です。「ありがたし」はめったにない、貴重だという意味で、「感謝する」という意味ではない点が頻出の引っかけです。「なつかし」は心ひかれる、慕わしいという意味で、現代語の「懐かしい(過去を思う)」とは少し異なります。「やがて」はすぐにという意味で、現代語の「そのうち」とはむしろ逆に近い意味を持ちます。「おどろく」ははっと気づく、目が覚めるという意味で、現代語の驚愕するという意味より軽い意味で使われることが多い単語です。「つとめて」は早朝という意味です。
歴史的仮名遣いのルールも整理しておきましょう。語頭以外にある「はひふへほ」は「わいうえお」と読みます。例えば「言ふ」は「いう」と読みます。「ゐ・ゑ・を」はそれぞれ「い・え・お」と読みます。「ぢ・づ」は「じ・ず」と読みます。「くわ・ぐわ」は「か・が」と読みます。「あう」のような「au」の音は「オー」と伸ばして読み、例えば「あふぎ」は「おうぎ」となります。「いう」のような「iu」の音は「ユー」に近い音になり、例えば「いふ」は「ゆう」に近い音になります。「えう」のような「eu」の音は「ヨー」となり、例えば「てふ」は「ちょう」となります。
古文の重要な助動詞も整理しておきます。「き」は連用形に接続し、自分が直接体験した過去を表します。「けり」も連用形に接続しますが、伝聞や気づきを表す過去で、物語の地の文に多く使われます。「つ」「ぬ」は連用形に接続し、完了や強意を表します。「たり」「り」はそれぞれ連用形やサ変未然形・四段已然形に接続し、完了や存続を表します。「べし」は終止形に接続し、推量・意志・当然・可能・命令など複数の意味を持つため文脈判断が必須です。「まし」は未然形に接続し、「もし〜だったら…だろうに」という反実仮想を表します。「なり」は終止形に接続すると伝聞・推定を表し、連体形や体言に接続すると断定を表します。
古文読解では、主語の省略に特に注意が必要です。古文は主語が省略されることが多いため、敬語表現から誰に対する敬意が払われているかを手がかりに主語を推測します。会話文は「と」の前までが会話文であることが多いという点も覚えておきましょう。時代背景や出典を確認し、物語文なのか随筆文なのかによって登場人物の心情の読み取り方を変えることも重要です。
漢文の徹底攻略
返り点にはいくつかの種類があります。レ点はすぐ下の一字から上の一字に返って読みます。一・二点は、一点の字を読んだあと間の文字を読んでから二点の字に返って読みます。上・下点は一・二点の範囲をまたいでさらに上に返るときに使われ、上から中、下という順で返ります。
頻出の句法も意味とセットで覚えましょう。使役形は「AにBさせる」という意味を表します。受身形は「Aに(Bに)〜される」という意味を表します。疑問形は「〜か」という意味を表します。反語形は「どうして〜だろうか、いや〜ない」という強い否定のニュアンスを持ちます。比較形は「〜に及ばない」という意味を表します。抑揚形は「まして〜はなおさらだ」という意味を表します。限定形は「ただ〜だけだ」という意味を表します。部分否定は「必ずしも〜ではない」という意味を表し、全部否定は「必ず〜ない」という意味を表すという違いがあり、この2つの区別も頻出です。
読解問題の型
論説文では、筆者の主張は「しかし」「だが」など逆接の直後、または「つまり」「このように」などまとめを示す語の後に来やすいという特徴があります。対比構造を見抜くために「一方」「これに対して」などの語に印をつけながら読むと論理展開が追いやすくなります。具体例は抽象的な主張を補強するために置かれているため、具体例そのものより、その具体例が何を裏づけているかを意識することが重要です。
小説文では、心情の変化は行動描写、表情、セリフ、情景描写から読み取ります。心情を表す語彙、例えば安堵、憤り、戸惑い、落胆、高揚などを知っているかどうかが選択肢の正誤判断を大きく左右します。場面転換に注意しながら、心情がどのように推移していったかを整理することも大切です。
設問形式ごとの解答の型も押さえておきましょう。理由を説明する問題では「〜から」「〜ため」という因果関係を示す語の前後を探します。内容を説明する問題では指示語が指す内容を明確にしてから言い換えます。心情を説明する問題では該当箇所の前後の行動やセリフの描写を根拠として使います。要旨や主張をまとめる問題では最終段落、または繰り返し出てくるキーワードに注目します。
記述問題を書くときは、設問が要求している要素、例えば理由や心情、内容をすべて盛り込むことが重要です。本文中の言葉を使いながら、文末を設問の形式に合わせます。例えば「〜だから」で聞かれたら「〜から。」で答えるという具合です。抜き出しではなく「まとめ」を求められている場合は、必ず自分の言葉に言い換えるようにしましょう。
まとめ
国語は漢字・語彙・文法・古文・漢文それぞれに「間違えやすいパターン」が存在します。丸暗記ではなく意味の核を理解しながら覚え、読解問題では「型」に沿って解く習慣をつけることが得点の安定につながります。
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