基本情報技術者 合格攻略⑤最終回|科目A計算問題5パターン完全攻略+直前一問一答50選+CBT実戦テクニック
基本情報技術者対策シリーズの最終回です。科目Aで確実に得点差がつく計算問題5大パターンの解法テンプレと、試験直前の総復習一問一答、CBT会場での実戦テクニックを収録しました。
パターン1:実効アクセス時間(階層メモリ)
実効アクセス時間=(Tc×H)+(Tm×(1-H))(Tc:キャッシュアクセス時間、Tm:主記憶アクセス時間、H:ヒット率)
例題:キャッシュ15ns、主記憶70ns、ヒット率80%のとき、実効アクセス時間は?
15×0.8+70×0.2=12+14=26ns
パターン2:IPアドレス・サブネット計算
例題:192.168.10.68/26のネットワークアドレスと最大ホスト数は?
- /26のサブネットマスク第4オクテットは11000000=192
- 対象IPの第4オクテット68=01000100
- 論理積:01000100 AND 11000000=01000000(=64)。ネットワークアドレスは192.168.10.64
- ホスト部ビット数n=32-26=6。最大ホスト数=2^6-2=62台(ネットワークアドレスとブロードキャストアドレスの2つを除く)
パターン3:稼働率(直列・並列複合システム)
装置A(0.9)と装置B(0.9)が並列、その先に装置C(0.8)が直列の場合:
- 並列部分:R_AB=1-(1-0.9)×(1-0.9)=1-0.01=0.99
- 直列計算:R_全体=0.99×0.8=約79.2%
パターン4:損益分岐点・限界利益率
例題:売上高1,000万円、変動費600万円、固定費300万円のとき損益分岐点売上高は?
- 限界利益=1,000-600=400万円、限界利益率=400/1,000=0.4(40%)
- 損益分岐点売上高=固定費÷限界利益率=300÷0.4=750万円
パターン5:開発工数と開発期間(人月計算)
全体工数30人月のプロジェクトを5か月で完了させたい場合、要員数Nに対し投入総工数5N人月と、増員によるコミュニケーションロスを加味した必要工数を比較する方程式を立てて最小の整数Nを求める、という手順が定石です。
直前チェック!一問一答50選
テクノロジ系
- 2の補数:ビット反転して+1
- スタック:LIFO/関数呼び出し
- キュー:FIFO/プリンタ出力待ち
- 二分探索:ソート済み配列/計算量O(log n)
- SRAM:キャッシュメモリ用/高速/リフレッシュ不要
- DRAM:主記憶用/コンデンサ蓄電/周期的なリフレッシュが必要
- スラッシング:ページイン・アウト多発でCPU使用率が急落
- LRUアルゴリズム:最も長い間参照されていないページを置換対象にする
- デッドロックの4条件:相互排除・占有保持・非横領・循環待機
- RAID5:パリティ分散配置/1台故障まで耐用
ネットワーク・DB・セキュリティ
- ARP:IPアドレスからMACアドレスを取得するプロトコル
- DHCP:クライアントにIPアドレスを自動的に動的割り当て
- ポート番号443:HTTPS(TLS)
- NAPT:1つのグローバルIPを複数端末で共有(ポート番号変換)
- 第3正規形:推移的関数従属(主キー以外への従属)の排除
- ACID特性のA:All or Nothing(全実行か全取消)
- 公開鍵暗号:公開鍵で暗号化・秘密鍵で復号/代表例はRSA
- ソルト(Salt):パスワードハッシュ化時にランダム文字列を付加/レインボー攻撃対策
- SQLインジェクション対策:プレースホルダ
- CSRF対策:トークン照合
- 中間者攻撃(MitM):通信経路に割り込んで盗聴・改ざん/対策は証明書検証
- パスワードリスト攻撃:流出したID・パスワードでログイン試行/対策は多要素認証
- WAF:Webアプリの入力値やHTTP通信を監視して不正アクセス遮断
- EDR:エンドポイントの挙動を常時監視し侵入後の迅速な検知・隔離
- SIEM:各機器のログを一元収集・相関分析して脅威をあぶり出す
マネジメント・ストラテジ系
- WBS:プロジェクトの作業全体を階層構造で細分化した図
- クリティカルパス:最早開始と最遅開始が一致する余裕期間0の最長経路
- EVMのCPI:EV/AC(1.0未満は予算オーバー)
- EVMのSPI:EV/PV(1.0未満は進捗遅延)
- インシデント管理:サービスの緊急復旧・影響最小化(暫定対応優先)
- 問題管理:インシデントの根本原因の究明と再発防止策(恒久対応)
- SLA:サービス品質保証合意書(稼働率○%以上など)
- ROE:自己資本利益率(株主の投資分を使ってどれだけ効率よく稼いだか)
- 3C分析:Customer(顧客)、Competitor(競合)、Company(自社)
- PPM:花形、金のなる木、問題児、負け犬
- 著作権法(IT分野):アルゴリズムやプログラミング言語自体は保護されない
- 営業秘密の3要件:秘密管理性・有用性・非公知性
- 労働者派遣契約:指揮命令権は派遣先企業にある
- 請負契約:指揮命令権は受託側(請負元)にある
- JIS Q 27001(ISMS):情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格
最新技術・新傾向
- 過学習:訓練データに過剰適合し、未知のテストデータへの予測精度が落ちる現象
- 適合率(Precision):陽性と予測したうち、本当に陽性だった割合
- 再現率(Recall):実際に陽性であるもののうち、正しく陽性と予測できた割合
- マイクロサービス:小さな独立したサービス群をAPI連携させて1つのシステムを作る
- CI/CD:継続的インテグレーション/継続的デリバリー(ビルド・テスト・デプロイの自動化)
- ゼロトラスト:「社内ネットワークだから安全」という前提を捨て全アクセスを常に検証
- シャドーIT:情シスの許可を得ずに従業員が無断で利用している私物端末やSaaS
- MVP:必要最小限の機能だけを持たせて最速でリリースし検証する製品
- エッジコンピューティング:端末の近くで分散処理を行い低遅延・通信負荷軽減を実現
- CVSS:共通脆弱性評価システム(脆弱性の深刻度をスコア化)
CBT会場での実戦ノウハウ
- 科目A(90分・60問)の解き方:1周目(0〜50分)で即答できる知識問題を瞬殺し、計算問題・長文は仮マークしてフラグを付けて飛ばす。2周目(50〜80分)でフラグ問題をメモ用紙を使って落ち着いて解く。見直し(80〜90分)でケアレスミス確認。
- 科目B(100分・20問)の解き方:まず情報セキュリティ(問17〜20)を先に解き15〜20分で確実に3〜4問を確保。次にアルゴリズムの短文問題(40分)、最後に中・長文アルゴリズム(35分)。
- メモ用紙の活用:配布される用紙に縦横の線を引いてマス目(トレース表用スペース)をあらかじめ作っておくと変数の書き取りで桁がズレなくなる。
- 極小値の代入テスト:擬似言語の不等号(<と<=)で迷ったら、要素数N=1やN=2の最小ケースをその場で手計算し選択肢を絞り込む。
本シリーズ全5回を通じて、科目Aテクノロジ・マネジメント・ストラテジ系、科目B擬似言語・情報セキュリティ、そして計算問題の解法テンプレを完全網羅しました。「徹底した基礎の定着」と「擬似言語トレースの正確性」の2点を意識すれば、必ず合格ラインの600点を大きく超えられます。
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