危険物取扱者 乙4 合格講座②|法令(位置・構造・設備/標識・掲示板/消火設備/貯蔵取扱/運搬・混載/移送)なぜ・比較・ひっかけ+全肢解説12問
① 各表の「なぜ」欄を読んで、事故のシナリオをイメージ
② 演習12問は自分で答えを決めてからタップ
③ 4肢すべての解説で、数字・色・相手のすり替えパターンを確認
④ 混載表は語呂合わせで最後に確認
- 製造所等の位置・構造・設備
- 標識・掲示板
- 消火設備(第1種〜第5種)
- 貯蔵・取扱いの基準
- 運搬・混載の基準
- 移送(移動タンク貯蔵所)
- 本試験レベル演習12問
- 直前チェックリスト
1. 製造所等の位置・構造・設備
| 基準 | 内容 | なぜ |
|---|---|---|
| 屋根 | 軽量な不燃材料でふく | 万一爆発したとき、爆風を上に逃がして壁の倒壊を防ぐ |
| 床 | 危険物が浸透しない構造、適当な傾斜と貯留設備 | 漏れた危険物を1か所に集め、広がりを防ぐ |
| 窓・出入口のガラス | 網入りガラス | 火災時に割れて脱落し、延焼するのを防ぐ |
| 延焼のおそれのある外壁の出入口 | 随時開けることができる自動閉鎖の特定防火設備 | 隣への延焼を防ぐ |
| 屋外タンクの防油堤 | 容量はタンク容量の110%以上(複数なら最大タンクの110%以上)、高さ0.5m以上 | タンク全量が流出しても、堤の外にあふれさせない |
| 静電気 | 危険物を取り扱う設備には接地等の除去装置 | 第4類は電気を通しにくく、静電気の火花で引火する |
2. 標識・掲示板
| 種類 | 色・大きさ | 内容 |
|---|---|---|
| 製造所等の標識 | 白地に黒文字、幅0.3m以上×長さ0.6m以上 | 「危険物給油取扱所」等の名称 |
| 移動タンク貯蔵所・運搬車両の標識 | 黒地に黄色の反射塗料、0.3m平方以上0.4m平方以下 | 「危」 |
| 第4類の注意事項掲示板 | 赤地に白文字 | 「火気厳禁」 |
| 給油取扱所の掲示板 | 黄赤地に黒文字 | 「給油中エンジン停止」 |
3. 消火設備
| 区分 | 設備 |
|---|---|
| 第1種 | 屋内消火栓設備、屋外消火栓設備 |
| 第2種 | スプリンクラー設備 |
| 第3種 | 水蒸気・水噴霧・泡・不活性ガス・ハロゲン化物・粉末消火設備(固定式) |
| 第4種 | 大型消火器 |
| 第5種 | 小型消火器、水バケツ、水槽、乾燥砂、膨張ひる石・膨張真珠岩 |
所要単位:危険物は指定数量の10倍を1所要単位。建物は、製造所・取扱所で外壁が耐火構造なら延べ面積100㎡を1所要単位とします。
地下タンク貯蔵所には第5種消火設備を2個以上、移動タンク貯蔵所には自動車用消火器を2個以上設置します。電気設備のある場所には、面積100㎡ごとに第5種を1個以上設けます。
4. 貯蔵・取扱いの基準
| 基準 | なぜ |
|---|---|
| 許可・届出をした品名以外、数量(倍数)を超える貯蔵・取扱いの禁止 | 施設は届け出た危険物を前提に設計されているから |
| 危険物のくず・かす等は1日1回以上、安全な場所で廃棄等の処置 | 放置すると自然発火・引火の原因 |
| 可燃性蒸気が滞留するおそれのある場所で、火花を発する機械器具・工具等を使用しない | 蒸気は空気より重く低所に溜まり、火花で爆発する |
| 貯留設備・油分離装置にたまった危険物は、あふれないように随時くみ上げる | 下水道に流れると、下水管内で爆発事故が起こる |
| 屋内貯蔵所の容器の積み重ね高さは3m以下(第3・第4石油類、動植物油類は4m以下、機械荷役は6m以下) | 崩落して容器が破損するのを防ぐ |
| 屋内貯蔵所では容器の温度が55℃を超えないよう措置 | 温度上昇による膨張・蒸気発生を防ぐ |
給油取扱所:自動車等に給油するときは原動機(エンジン)を停止させ、固定給油設備を使用して直接給油します。移動タンク貯蔵所から専用タンクに注入するときは、そのタンクに接続する固定給油設備の使用を中止し、自動車等を注入口に近づけません。
5. 運搬の基準
運搬の基準(容器・積載方法)は、数量に関係なく適用されます。指定数量以上を運搬するときは、さらに車両の前後に「危」の標識を掲げ、消火設備を備えます(運搬には危険物取扱者の乗車義務はありません)。
収納率:液体は内容積の98%以下で、かつ55℃で漏れないよう十分な空間容積をとる。固体は95%以下。
| 類 | 混載できる類 |
|---|---|
| 第1類 | 第6類 |
| 第2類 | 第4類、第5類 |
| 第3類 | 第4類 |
| 第4類 | 第2類、第3類、第5類 |
| 第5類 | 第2類、第4類 |
| 第6類 | 第1類 |
「1-6、2-4-5、3-4」。第4類は第1類・第6類(酸化性=酸素を出す物質)とは積めない。燃える物(第4類)と酸素を出す物を一緒にすると、燃焼の3要素がそろいやすいからです。なお、指定数量の1/10以下の危険物は混載制限の対象外です。
6. 移送(移動タンク貯蔵所)
移動タンク貯蔵所で危険物を移送するときは、その危険物を取り扱える危険物取扱者が乗車し、免状を携帯します(丙種もガソリン等なら可)。完成検査済証等は車両に備え付けておきます。長時間の移送(連続運転4時間超、又は1日9時間超)の場合は、原則として2人以上の運転要員を確保します。
本試験レベル演習(全肢解説)
4肢で出題し、すべての肢に解説をつけています。
標識・掲示板に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 製造所等の標識は、白地に黒文字とする。
- 第4類の危険物を貯蔵する製造所等には、赤地に白文字で「火気厳禁」と表示した掲示板を設ける。
- 移動タンク貯蔵所の標識は、白地に赤文字で「危」と表示する。
- 給油取扱所には、「給油中エンジン停止」と表示した掲示板を設ける。
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正解:3
色は施設=白黒、火気厳禁=赤白、車両の「危」=黒黄。
消火設備の区分として、誤っているものはどれか。
- 第1種消火設備 ― 屋内消火栓設備
- 第2種消火設備 ― スプリンクラー設備
- 第4種消火設備 ― 大型消火器
- 第5種消火設備 ― 泡消火設備
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正解:4
1消火栓・2スプリンクラー・3固定式(泡・粉末など)・4大型・5小型と砂。
消火設備の設置に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 地下タンク貯蔵所には、第5種の消火設備を2個以上設ける。
- 移動タンク貯蔵所には、自動車用消火器を2個以上設ける。
- 危険物は、指定数量の100倍を1所要単位とする。
- 電気設備のある場所には、面積100㎡ごとに第5種の消火設備を1個以上設ける。
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正解:3
所要単位:危険物=指定数量の10倍。
製造所の位置・構造・設備の基準として、誤っているものはどれか。
- 屋根は、重く頑丈な不燃材料でふくこと。
- 床は、危険物が浸透しない構造とし、適当な傾斜をつけ、貯留設備を設けること。
- 窓や出入口にガラスを用いる場合は、網入りガラスとすること。
- 危険物を取り扱う設備で静電気が発生するおそれのあるものには、接地等の静電気を除去する装置を設けること。
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正解:1
屋根は「軽く」。爆発を上に逃がすため。
屋外タンク貯蔵所の防油堤に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 1基のタンクの周囲に設ける防油堤の容量は、タンク容量の100%以上とすればよい。
- 2以上のタンクの周囲に設ける防油堤の容量は、最大であるタンクの容量の110%以上とする。
- 防油堤の高さは、0.5m以上とする。
- 防油堤の水抜口は、通常は閉鎖しておく。
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正解:1
防油堤:110%・0.5m・水抜口は閉。
貯蔵・取扱いの基準として、誤っているものはどれか。
- 許可若しくは届出に係る品名以外の危険物を貯蔵しないこと。
- 危険物のくず・かす等は、1日1回以上、安全な場所で廃棄等の処置をすること。
- 可燃性の蒸気が滞留するおそれのある場所では、火花を発する機械器具を使用しないこと。
- 貯留設備や油分離装置にたまった危険物は、下水に流して処理すること。
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正解:4
危険物は「流さない・捨てない・ためない」。
屋内貯蔵所での貯蔵に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 容器に収納した危険物を積み重ねる場合、原則として高さ3mを超えないこと。
- 第3石油類、第4石油類及び動植物油類を収納した容器のみを積み重ねる場合は、高さ4mを超えないこと。
- 容器に収納して貯蔵する危険物の温度が、55℃を超えないよう必要な措置を講じること。
- 容器の積み重ね高さに制限はなく、天井まで積み上げてよい。
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正解:4
積み重ね:原則3m、第3・4石油類・動植物油4m、機械荷役6m。温度55℃。
給油取扱所における取扱いの基準として、誤っているものはどれか。
- 自動車等に給油するときは、自動車等の原動機を停止させる。
- 自動車等に給油するときは、固定給油設備を使用して直接給油する。
- 自動車等の一部又は全部が給油空地からはみ出たままで給油しない。
- 移動タンク貯蔵所から専用タンクに危険物を注入しているときも、そのタンクに接続する固定給油設備で給油を続けてよい。
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正解:4
荷卸し中は「そのタンクの給油機は止める」。
移動タンク貯蔵所による移送に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 移送する危険物を取り扱うことができる危険物取扱者を乗車させる。
- 乗車する危険物取扱者は、免状の写しを携帯すればよく、原本は事務所に保管してよい。
- 完成検査済証等は、移動タンク貯蔵所に備え付けておく。
- 長時間にわたる移送では、原則として2人以上の運転要員を確保する。
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正解:2
移送は「乗車・免状携帯・書類備付け」。
危険物の運搬に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 指定数量以上の危険物を車両で運搬するときは、車両の前後の見やすい箇所に「危」の標識を掲げる。
- 液体の危険物は、運搬容器の内容積の98%以下の収納率で、かつ55℃で漏れないよう十分な空間容積をとる。
- 固体の危険物は、運搬容器の内容積の95%以下の収納率で収納する。
- 指定数量未満の危険物の運搬には、運搬容器や積載方法の基準は適用されない。
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正解:4
運搬は「少量でも容器ルールは守る」。移送(タンクローリー)と運搬(容器)を混同しない。
第4類の危険物と混載することが禁止されているものはどれか。ただし、各危険物は指定数量の1/10を超えるものとする。
- 第1類の危険物
- 第2類の危険物
- 第3類の危険物
- 第5類の危険物
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正解:1
「1-6、2-4-5、3-4」。第4類の相棒は2・3・5。
危険物の廃棄に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 焼却する場合は、安全な場所で、他に危害又は損害を及ぼすおそれのない方法で行い、見張人をつける。
- 埋没する場合は、危険物の性質に応じ、安全な場所で行う。
- 危険物は、原則として海中又は水中に流出させ、又は投下しないこと。
- 第4類の危険物は水に浮くため、少量であれば河川に流してよい。
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正解:4
廃棄は「焼却は見張人、海・川へは捨てない」。
直前チェックリスト
- ☐ 屋根は軽量な不燃材料、ガラスは網入り
- ☐ 防油堤110%・高さ0.5m・水抜口は閉
- ☐ 標識:施設は白地黒字、車両は黒地黄色「危」
- ☐ 掲示板:第4類は赤地白字「火気厳禁」
- ☐ 消火設備1〜5種の区分
- ☐ 所要単位は指定数量の10倍
- ☐ 地下タンク第5種2個以上、移動タンク自動車用消火器2個以上
- ☐ くず・かすは1日1回以上処理、下水に流さない
- ☐ 屋内貯蔵所の積み重ね3m/4m/6m・55℃
- ☐ 給油時エンジン停止、荷卸し中はその給油機を止める
- ☐ 移送:乗車・免状携帯・2人以上(長時間)
- ☐ 運搬:98%・95%・55℃、少量でも容器基準は適用
- ☐ 混載「1-6、2-4-5、3-4」
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③ 物理・化学
④ 性質・火災予防・消火
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※本記事は令和8年(2026年)9月時点の法令・公表情報をもとに作成した学習用オリジナル教材です。試験日程・出題形式・法令数値は改正される場合があります。受検前に必ず試験実施機関の最新の公式情報でご確認ください。
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