2級建築施工管理技士 第一次検定④|施工管理法(工程表・QC七つ道具・受入検査・安全管理)なぜ・比較・ひっかけ+全肢解説12問【令和8年度】
① 比較表で「何が分かる道具か」を1行で言えるようにする
② 安全管理の数字(2m・1.5m・85cm・40cm・10m/s…)は理由とセットで覚える
③ 演習12問は自分で答えを決めてからタップ。4肢すべての解説を読む
④ 最後にチェックリストで仕上げ
- 工程管理(工程表の比較・ネットワーク)
- 品質管理(QC七つ道具・検査)
- コンクリートの受入検査
- 安全管理(足場・高所・資格・悪天候)
- 本試験レベル演習12問
- 直前チェックリスト
1. 工程管理
| 工程表 | 分かること | 分かりにくいこと |
|---|---|---|
| バーチャート | 各作業の開始・終了時期、所要日数。作成が容易 | 作業間の相互関係、どの作業が全体工期に影響するか |
| ガントチャート | 各作業の達成度(%) | 各作業の所要日数、作業間の関係 |
| ネットワーク工程表 | 作業の前後関係、クリティカルパス、余裕日数(フロート) | 作成に手間がかかる |
| 工程管理曲線(バナナ曲線) | 全体の出来高の進捗が許容範囲内か | 個々の作業の遅れの原因 |
クリティカルパスは、開始から終了までの経路のうち最も日数が長い経路で、トータルフロート(余裕日数)が0の作業の連なりです。この経路上の作業が1日遅れれば、工期全体が1日遅れます。だから重点管理の対象になります。
フリーフロートは、後続作業の最早開始時刻に影響を与えない余裕で、フリーフロート≦トータルフロートの関係があります。
工期を短縮しすぎる(突貫工事)と、残業・人員増・機械増で直接費が増加します。逆に工期が長すぎると現場管理費などの間接費が増加します。直接費と間接費の合計が最小になる工期が最適工期です。
2. 品質管理(QC七つ道具)
| 道具 | 形 | 何に使う(なぜ) |
|---|---|---|
| パレート図 | 不良項目を多い順に並べた棒グラフ+累積折れ線 | 重点的に対策すべき項目を見つける(上位2〜3項目で不良の大半を占める) |
| 特性要因図 | 魚の骨の形 | 結果(特性)とその原因の関係を体系的に整理する |
| ヒストグラム | 柱状図 | データのばらつき(分布)と規格値との関係を見る |
| 管理図 | 中心線と上下の管理限界線 | 工程が安定した状態にあるか、異常がないかを時系列で判断する |
| 散布図 | 点の散らばり | 2つの特性の相関関係を見る |
| チェックシート | 記録用紙 | データを簡単に漏れなく集める・点検する |
| 層別 | データの分類 | 機械別・作業者別などに分けて比較し、原因を絞り込む |
全数検査と抜取検査:不良品が1つでも混入すると重大な結果を招くものは全数検査。一方、検査すると製品が壊れる破壊検査(コンクリートの圧縮強度試験など)や、大量・連続的な製品は抜取検査とします。
3. レディーミクストコンクリートの受入検査
| 項目 | 基準 | なぜ |
|---|---|---|
| スランプ | 8cm以上18cm以下のとき許容差±2.5cm | 施工性(流れやすさ)の確認 |
| 空気量 | 普通コンクリート4.5%、許容差±1.5% | 凍結融解への抵抗性と強度のバランス |
| 塩化物量 | 塩化物イオン量として0.30kg/㎥以下 | 鉄筋の錆の防止 |
| 圧縮強度 | 1回の試験は3個の供試体で行う | ばらつきを考慮して平均で判定 |
4. 安全管理(労働安全衛生法・規則)
| 項目 | 数値 | なぜ |
|---|---|---|
| 作業床が必要な高さ | 2m以上の箇所 | 墜落で重大な災害となる高さ。作業床の設置が困難なら墜落制止用器具を使用 |
| 作業床の幅・すき間 | 幅40cm以上、床材間のすき間3cm以下 | 足を踏み外さない、物が落ちない |
| 手すり(足場) | 高さ85cm以上+中さん(35〜50cm) | 人の重心より高い位置で墜落を防ぐ |
| 昇降設備 | 高さ又は深さ1.5mを超える箇所 | 安全に昇り降りするため |
| 物の投下 | 3m以上の高所から投下するときは投下設備・監視人等 | 落下物による災害防止 |
| 脚立 | 脚と水平面の角度75度以下、開き止め | 転倒防止 |
| 悪天候(作業中止) | 強風:10分間平均風速10m/s以上 大雨:1回の降雨量50mm以上 大雪:1回の降雪量25cm以上 | 足場・鉄骨の組立て等の危険作業を中止 |
| 作業 | 作業主任者の選任が必要な規模 |
|---|---|
| 足場の組立て・解体 | 高さ5m以上 |
| 地山の掘削 | 掘削面の高さ2m以上 |
| 土止め支保工の切りばり・腹起こしの取付け・取外し | 規模を問わない |
| 型枠支保工の組立て・解体 | 規模を問わない |
| 建築物等の鉄骨の組立て | 高さ5m以上 |
| 機械 | つり上げ荷重 | 必要な資格 |
|---|---|---|
| 移動式クレーン | 5t以上 | 移動式クレーン運転士免許 |
| 1t以上5t未満 | 小型移動式クレーン運転技能講習 | |
| 1t未満 | 特別教育 | |
| 玉掛け | 1t以上 | 玉掛け技能講習 |
| 1t未満 | 特別教育 |
本試験レベル演習(全肢解説)
4肢択一。自分で答えを決めてから解説を開きましょう。
工程表に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- バーチャート工程表は、作成が容易で、各作業の開始・終了時期が分かりやすい。
- バーチャート工程表は、作業間の相互関係が明確で、工期に影響する作業を把握しやすい。
- ネットワーク工程表は、作業の前後関係が明確で、クリティカルパスを把握できる。
- ガントチャート工程表は、各作業の達成度を把握しやすいが、所要日数は分かりにくい。
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正解:2
バー=期間、ガント=達成度、ネットワーク=関係。長所と短所は裏返し。
ネットワーク工程表に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- クリティカルパスは、開始から終了までの経路のうち、最も日数の短い経路である。
- クリティカルパス上の作業のトータルフロートは0である。
- フリーフロートは、その作業の中で使い切っても、後続作業の最早開始時刻に影響しない余裕日数である。
- フリーフロートは、トータルフロートより大きくなることはない。
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正解:1
クリティカルパスは「最長・余裕0」。「最短」と出たら即×。
工程計画と費用に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 工期を極端に短縮すると、直接費も間接費も必ず減少する。
- 工期が長くなると、一般に現場管理費などの間接費は増加する。
- 直接費と間接費の合計が最小となる工期を、最適工期という。
- 山積み・山崩しにより、作業員や機械の配置を平準化して計画した。
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正解:1
短すぎ→直接費↑、長すぎ→間接費↑。「必ず減少」の断定は疑う。
品質管理に用いる図表とその主な用途の組合せとして、最も不適当なものはどれか。
- パレート図 ― 不良項目の中から重点的に対策すべき項目を見つける
- 特性要因図 ― 結果とその原因の関係を体系的に整理する
- 散布図 ― 工程が安定した状態にあるかを時系列で判断する
- ヒストグラム ― データのばらつきの状態と規格値との関係を把握する
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正解:3
「時系列・安定・管理限界線」=管理図、「2つの関係」=散布図。
品質管理及び検査に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 品質管理は、PDCAサイクルを回して継続的に改善することが重要である。
- コンクリートの圧縮強度試験は、破壊検査であるため抜取検査で行う。
- 不良品が1つでも混入すると重大な結果を招く場合は、全数検査とする。
- 品質管理は、工程の各段階で行うよりも、完成後の検査に重点を置く方が効果的である。
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正解:4
「検査で品質をつくる」は×、「工程で品質をつくり込む」が○。
レディーミクストコンクリートの受入検査に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- スランプ18cmのコンクリートで、許容差を±1.0cmとして判定した。
- 普通コンクリートの空気量4.5%に対し、許容差を±1.5%として判定した。
- 塩化物量は、塩化物イオン量として0.30kg/㎥以下であることを確認した。
- 圧縮強度の1回の試験には、3個の供試体を用いた。
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正解:1
受入検査は「スランプ±2.5、空気量±1.5、塩化物0.30、供試体3個」。
足場に関する記述として、労働安全衛生法上、誤っているものはどれか。
- 高さ2m以上の作業場所に設ける作業床の幅は、40cm以上とした。
- 作業床の床材間のすき間は、3cm以下とした。
- 枠組足場以外の足場の作業床の端に設ける手すりの高さを、75cmとした。
- 足場の組立て作業において、強風のため作業を中止した。
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正解:3
足場の3数字:幅40cm・すき間3cm・手すり85cm。
高所作業等に関する記述として、労働安全衛生法上、誤っているものはどれか。
- 高さ2m以上の箇所で作業床を設けることが困難なときは、墜落制止用器具を使用させる等の措置を講じた。
- 高さ又は深さが1.5mを超える箇所で作業を行うので、安全に昇降するための設備を設けた。
- 脚立の脚と水平面との角度を80度として使用した。
- 脚立の開き止めの金具を確実に掛けて使用した。
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正解:3
高さの数字:作業床2m・昇降設備1.5m超・投下3m。脚立75度以下。
次の作業のうち、労働安全衛生法上、作業主任者を選任しなければならない作業に該当しないものはどれか。
- 掘削面の高さが2mとなる地山の掘削作業
- 型枠支保工の組立て作業
- 高さが5mの建築物の鉄骨の組立て作業
- 高さが3mの足場の組立て作業
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正解:4
作業主任者:掘削2m、足場・鉄骨5m、型枠支保工・土止め支保工は規模を問わず。
資格に関する記述として、労働安全衛生法上、誤っているものはどれか。
- つり上げ荷重が5t以上の移動式クレーンの運転は、移動式クレーン運転士免許を受けた者が行う。
- つり上げ荷重が3tの移動式クレーンの運転は、小型移動式クレーン運転技能講習を修了した者が行うことができる。
- つり上げ荷重が1t以上のクレーン等の玉掛け作業は、玉掛け技能講習を修了した者が行う。
- つり上げ荷重が0.5tの移動式クレーンの運転は、移動式クレーン運転士免許を受けた者でなければ行えない。
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正解:4
移動式クレーン:5t以上=免許、1〜5t=技能講習、1t未満=特別教育。
悪天候時の作業中止の基準に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 強風とは、10分間の平均風速が毎秒10m以上の風をいう。
- 大雨とは、1回の降雨量が30mm以上の降雨をいう。
- 大雪とは、1回の降雪量が25cm以上の降雪をいう。
- 悪天候により危険が予想されるときは、足場の組立て作業を中止した。
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正解:2
悪天候の3数字:風10m/s・雨50mm・雪25cm(「じゅう・ごじゅう・にじゅうご」)。
施工計画に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 施工計画の立案にあたり、設計図書だけでなく、現地の敷地条件や近隣の状況を調査した。
- 施工計画は、過去の経験だけに頼らず、新しい工法や技術も検討した。
- 施工計画の検討は、現場担当者だけで行い、本社の技術部門や関係者の意見は聞かないこととした。
- 仮設計画では、安全・工程・コストに加え、近隣への影響も考慮した。
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正解:3
施工計画の問題は「〜だけで・〜のみ・〜しない」という視野の狭い肢が誤り。
直前チェックリスト
- ☐ バー=期間、ガント=達成度、ネットワーク=前後関係
- ☐ クリティカルパス=最長経路・トータルフロート0
- ☐ FF≦TF
- ☐ 短すぎ→直接費↑、長すぎ→間接費↑、最適工期
- ☐ パレート図・特性要因図・ヒストグラム・管理図・散布図の用途
- ☐ 破壊検査は抜取、重大なものは全数
- ☐ スランプ±2.5・空気量±1.5・塩化物0.30・供試体3個
- ☐ 作業床2m・幅40cm・すき間3cm・手すり85cm
- ☐ 昇降設備1.5m超、投下3m、脚立75度以下
- ☐ 作業主任者:掘削2m・足場5m・鉄骨5m・支保工は規模不問
- ☐ 移動式クレーン5t免許/1〜5t技能講習/1t未満特別教育
- ☐ 悪天候:風10m/s・雨50mm・雪25cm
① 建築学(環境工学・構造・材料)
② 躯体工事
③ 仕上げ工事
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⑥ 第二次検定 対策
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※本記事は令和8年(2026年)9月時点の法令・公表情報をもとに作成した学習用オリジナル教材です。試験日程・出題形式・法令数値は改正される場合があります。受検前に必ず試験実施機関の最新の公式情報でご確認ください。
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